二人目不妊は子連れOKのクリニックを探し早めに検査して不妊治療を始めよう

ひとりめが自然妊娠できたからといって、その経験のみにとらわれないようにすることが大切です。

前回の妊娠から時間が経っていることで、加齢による体調の変化、妊娠機能の低下が多少なりとも起こっているということを理解しましょう。

また、ひとりめの妊娠前や妊娠中とは、生活環境もかなり変わっています。自分が思っている以上に育児や家事でストレスをためていたり、生活習慣が乱れている可能性もあります。

早めの検査と医療機関の相談

前回出産の帝王切開による卵管癒着などのトラブルが原因の不妊もあります。その場合は、早めに対処しないと妊娠には至りません。

もともと不妊の原因があったけど、たまたまひとりめを妊娠したということもあります。

「ひとりめが妊娠できたから」と焦らずに様子を見ることも大切ですが、ふたりめ妊娠を目指すために、現状で妊娠しにくい原因があるかないかを知ることも次へつながるステップになります。

また、年齢が上がることによる卵子などの質の低下が原因で、さらに妊娠しにくくなる可能性もあります。

授乳終了後、1〜2年以上妊娠できないようなら、早めに専門病院で検査をすることをおすすめします。

ひとりめの検査とは違うことも

二人目不妊の場合でも、基本的な不妊検査を行ないます。

ただ、一度は妊娠できているので、省いても支障のない検査があります。子宮奇形や染色体異常、抗精子抗体については問題がないという判断から、子宮鏡検査や染色体検査、抗精子抗体検査などをしないこともあります。

男性の精液は、ストレスなどで状況が変わりやすいので、必ず行なうことが大切です。

子連れOKのクリニックを探す

基本的に子連れをNGとしている病院は少ないですが、環境はさまざまです。

最近では、子連れ専用の待合室やキッズルームを併設している医院も増えてきました。フロア自体を別にしている病院もあります。

一人目不妊の治療で通院をしている方に配慮し、気をつかいすぎてストレスをためたり、視線がつらいと感じるのであれば、子連れの人への設備がしっかりしている病院選びをしてみてはいかがでしょうか。

夫婦生活の見直し

夫婦生活の目的が妊娠することだけになり、排卵日のみの性交になると、精子の質を維持するためにも効果的ではありません。

排卵日以外にも夫婦生活を持つことや、そこでお互いの絆を深めることも大事です。

夫婦でしっかりとコミュニケーションを取って、同じ目的に向かっていることを確認しましょう。

育児や家事に心身ともに追われているようなことがあれば、お互いの協力が不可欠になります。じっくり話し合うことで信頼関係もさらに強くなり、落ち着いた気持ちで不妊治療ができることにもつながります。

経済的な基盤の見直し

二人目不妊も、一人目不妊と同じようにタイミング法、人工授精などの段階的な治療を行うことが一般的です。

ただし、女性の年齢が高い場合や卵管閉塞が見つかった場合は、すぐに体外受精を検討することもあります。

その場合、タイミング法や人工授精に比べて、金額がかなり高くなります。

そもそも、ひとりめは自然妊娠できたので、ふたりめの不妊治療を人生設計の中に入れてなかったという人もいると思います。どちらにせよ、不妊治療にかかる金額は安くはないので、経済的な問題も夫婦でしっかり話し合っておく必要があります。

生活習慣の改善

肥満がホルモンのバランスを崩し、不妊の原因になる場合もあります。

ひとりめの出産後に体重が急激に増加しているときは注意しましょう。また、睡眠時間や食生活などの生活習慣が乱れていても、ホルモンに影響を与えたりします。無理のない程度に生活習慣の見直すようにしましょう。

不妊治療の一般的なステップ

「原因不明不妊の場合」、あるいは、「明確な不妊の原因が完治しても、なかなか自然妊娠しない場合」は、治療のステップアップをするか検討する必要があります。一般的には、「タイミング法→人工授精→対外受精」の順番でステップアップしていきます。

タイミング法

実は約28日間の月経サイクルの中で、妊娠可能な時期は2~3日と、とても少ないのです。タイミング法は、「排卵日を推定し夫婦生活を持つのに適切な日時を割り出す」方法です。

基礎体温がきれいな山と谷を作っている人であれば、自分で基礎体温表を参考に夫婦生活のタイミングを割り出すことが出来ますし、最近では、薬局でも尿検査をすることで排卵日が分かる検査薬を買うことが出来ます。病院へ行く前に、まず自分たちでタイミングをはかってみても良いでしょう。

病院では超音波検査(エコー)で卵子の大きさをミリ単位で把握できるので、より正確な排卵日を把握することが出来ます。

人工受精

タイミング法を数回行って、妊娠が成立しない場合は、人工授精を行う場合があります。

人工授精とは、「細いチューブで精子を女性の子宮あるいは卵管に注入することで妊娠率を上げる」方法です。「人工」とありますが、精子の注入を手助けするだけで、受精の仕組みは自然妊娠と変わりません。

人工授精を行う場合は、男性に排卵日に精子を採取してもらう必要があります。場合によっては、精子を洗浄し、注入する精子を選別して人工授精を行います。

体外受精

人工授精を4~5サイクル以上行っても妊娠しない場合は、体外受精を検討する場合があります。体外受精は、「卵子と精子を取り出し、体外で受精させた後、その受精卵を子宮や卵管に戻して妊娠を成立させる」治療法です。

体外受精の大まかな流れとしては、
1)排卵誘発剤を使って排卵を誘発します。
2)ご夫婦から採卵と採精を行います。
3)体外で受精と培養を行い、状態のよい受精卵を子宮内に移植します。
4)移植に成功した場合、無事妊娠成立となります。

1978年に最初の体外受精に成功後、体外受精での妊娠は年々増えてきています。日本産科婦人科学会によると、2009年には、約40人に1人が体外受精による出生とのことです。

二人目不妊の治療方法

体外受精などの不妊治療に早目に踏み切る

二人目不妊の場合、不妊専門クリニックなどで診察、治療を受けることにより、早期に妊娠できる場合も多いといわれています。

不妊の原因はありながらも、一度出産しているという実績もあるため、治療というサポートをすることによりすんなりと妊娠できる場合があるのです。

一般的な不妊治療は、タイミング法、人工授精、体外受精とステップアップしていくのが基本です。

二人目不妊であっても、同様に治療が進むケースが多いですが、年齢が気になる、一人目の子との年齢差を考えて早目に妊娠したいなど急ぐ理由がある場合、早目に体外受精に踏み切るのも選択肢のひとつでしょう。

卵管造影が効果を発揮することも

あるクリニックによると、二人目不妊で受診した人の不妊原因の約半数は卵管に問題があった、というデータがあるそうです。

卵管の異常による不妊の割合は一人目不妊の時よりも多く、もともと軽度の卵管異常が進行してしまい、二人目不妊を引き起こしている可能性も考えられるとのことです。

卵管は、卵巣から排卵した卵子が子宮に到達するための通り道であり、

また、射精された精子が子宮から卵管へ進んで受精し、受精卵が育つ場所でもあります。いわゆる卵管の異常とは、主に狭窄や閉塞がみられる状態で、卵子や精子が通りにくくなってしまうことから不妊を引き起こしてしまうのです。

卵管の詰まり具合を調べる検査に「卵管造影検査」や「通水検査」がありますが、これらは卵管内に造影剤や生理食塩水を流すため、それだけで精子が通りやすい状態になる場合もあります。

検査後半年程度は「ゴールデンタイム」と呼ばれることも多く、この期間は妊娠しやすい傾向にあるといわれています。

二人目不妊の場合、卵管の状況のチェックを兼ねて検査を受けてみるのは非常に有効だと考えることができそうです。

卵管鏡下卵管形成術という選択肢もあります

二人目不妊の原因が卵管の異常である場合、より効果的な治療方法として「卵管鏡下卵管形成術」という手術もあります。

内視鏡を内蔵したカテーテルを腟から子宮、卵管へと挿入して、カテーテルの先端についたバルーンをふくらませることにより、卵管の詰まりや狭くなっている部分を広げる手術です。

手術は15分程度で終了し、通常は入院の必要もありません。

この手術により卵管の通過障害の約8割が改善するとされており、あるクリニックでは、この手術後の妊娠率は29.7%と1回の体外受精で妊娠する確率と同程度なのだそうです。

また、妊娠した人の約9割が手術後半年以内で妊娠している、というデータも報告されています。

この手術は、体外受精と比較して、体力的な負担も金銭的な負担も軽い点がポイントです。加えて自然妊娠を可能にすることも大きなメリットといえそうです。

二人目の不妊治療はいつから?

母乳を与えるのが終わってから

授乳中は「プロラクチン」という母乳を生産するホルモンが大量に分泌されています。

このプロラクチンには、排卵を抑制してしまう働きがあるといわれているため、授乳中は妊娠しにくい、とする考え方があります。

クリニックによっては、卒乳後の治療しか受け付けないケースもあり、賛否両論はあるものの、一人目の子に母乳を与えるのが終わってから不妊治療をする、と考えるのが一般的といえそうです。

産後1年経過してから

出産後、生理が来るのは個人差が大きく、4~10ヶ月程度が平均的な時期となっています。

生理が来てもすぐに排卵しない場合も多く、安定するまでさらに3ヶ月程度はかかる、といわれています。

前述した授乳との関係を考えても、最速でも一人目の子が1歳になるのを待ってから不妊治療をはじめるべきでしょう。

一般的には、2年程度妊娠しない場合が不妊と呼ばれますので、年齢的に余裕がある場合には、一人目が2歳になる頃までは様子を見ても良いかもしれませんね。

不妊治療について夫婦で話し合いたいこと

不妊治療は、高度になればなるほど、治療に必要なお金は高額になる傾向があります。その一方で、沢山のお金をかけたからといって、必ずしも妊娠するとは限りませんし、逆に今回の月経サイクルで妊娠が成立しなくとも次回の月経サイクルでは妊娠が成立するかも知れません。

このように、妊娠が確実に成功する保証がないために、「治療をこのまま続けるか、もう止めるか」という悩みが続き、人によっては、月経が来るたびに心が不安定になってしまう人や、夫婦仲がぎくしゃくしてしまう場合があります。

また、高度な治療を行うことにどうしても心理的な抵抗がある人もいます。夫婦間での温度差が違うことで、不仲になってしまう方も残念ながらいらっしゃいます。

不妊治療は、夫婦で協力しあって行うものです。

二人の幸せのための不妊治療が、夫婦仲をぎくしゃくさせてしまうのであれば、それは本末転倒です。

不妊治療は、夫婦という家族の基盤があってこそのもの。自分たちの年齢やマネープラン、また、高度な不妊治療への考え方を、よくご夫婦で話し合いをして、ご自分たちに合った治療を選択しましょう。