子供が出来ないのは女性が悪い?妊娠と不妊の関係を考えてみた

なかなか子供ができないと、なぜか女性の責任にされてしまうことがあります。しかし、子供ができない原因は女性だけでなく男性にも存在しているのです。今回は、子供ができない不妊の原因や夫婦の関係を解説していきます。しっかり確認して、夫婦で協力していきましょう!

子供ができないと離婚?

結婚して子作りをしていても、なかなか子供ができないことがあります。

中には子供ができないことで離婚をしてしまう夫婦も多くいるそうです。夫婦で協力していかなければいけないのに、なぜ離婚という結論になってしまったのでしょうか。

そこで、子供ができないことがどうして離婚へと繋がってしまうのか、その理由を解説していきます。

イライラから険悪な関係に

積極的に子作りをしているのに子供ができないと、多くの夫婦が険悪な関係になってしまうことがあります。お互いに不安や焦りからイライラしてしまい、些細なことでもけんかや言い争いが増えてしまうケースも多いようです。

お互いに頑張っているからこそ、結果が伴わなければ不満を抱いてしまいます。

すると、お互いに不満が抑えられなくなりイライラに変わってしまうのです。このイライラは一時的なものであることがありますが、夫婦関係そのものが険悪になり、離婚へと進みやすくなるようです。

また、お互いに原因を相手に求めることもあります。お互いに相手のせいで子供ができないと思ってしまうのです。

その結果、夫婦の信頼関係に溝ができてしまい離婚という結果になってしまうことも多いとか。夫婦のピンチだからこそ、お互いの本音や本心が見えてしまうそうです。

ストレスから鬱に

上記のように攻撃的になってしまうこともあれば、ふさぎこんでしまうことがあります。お互いに相手のことを考えて、離婚をしてしまうケースがあるようです。

子供ができないことは、思っている以上に精神的な負担が大きいことがあります。

お互いに子供ができないのは自分が原因ではないかと思いつめてしまうのでしょう。自分のせいで子供ができない、自分が悪いのだと考えてしまう場合、子作り自体に抵抗を示すようになり、ますます子供ができなくなってしまうかもしれません。

また、友人夫婦の幸せな姿や両親からのプレッシャーが重荷になってしまうこともあるようです。

さらに、子供ができない夫婦は悪だという認識も少なくありません。その結果、鬱になってしまうことが多いようです。その結果、お互いに自分と結婚していると不幸になるから、離婚を向けて話し合いが進んでしまうのでしょう。

子供ができないときに確認したいこと

子供ができないことは、お互いに大きな負担をかけてしまうことがあります。そこで、子供ができないときに確認したいことをまとめていきました。

不妊についての正しい知識を身につけることで、不要な争いやプレッシャーを回避することができるかもしれません。しっかり確認していきましょう。

半年で悩むのはまだ早い

子供ができないときに多く感じるのが、「焦り」です。定期的に子作りをしているのになかなかできない、他の夫婦はすぐに子供ができたなど、周りの夫婦と比較してしまい必要以上に焦ってしまいがちです。

一般的に不妊状態である認められる期間は、2年以上といわれています。

身体に異常がなく、健康な夫婦が定期的に性行為を行っていれば、ほとんどの夫婦が2年以内に子供ができるそうです。

そのため、結婚や積極的に子作りを始めてから、半年や1年という短い期間で子供ができなくても、悩むのはまだ早いといえます。

ただ、これは一般的な例です。上記の場合でも、約10%の夫婦が子供ができないといわれています。

また、結婚前からの性行為も基準になることがあるのです。例えば、結婚前から避妊をせずに性行為をくり返しているのに、結婚後も妊娠しない場合などです。

このような場合は、交際期間や避妊していない期間が長いほど、2年経過しなくでも不妊状態であると認められることがあります。

夫婦の性生活をしっかり見直すことも大切でしょう。

夫婦そろって治療を受けよう

上記のように、夫婦の性生活を見直して自分たちも不妊状態かもしれないと思ったら、専門の病院へ受診しましょう。本格的に不妊治療を開始することをお勧めします。

治療を受けるときに気をつけたいのが、どちらか一方だけでなく夫婦そろって治療を受けることでしょう。

不妊症と呼ばれる子供ができにくい原因は、夫婦のお互いに可能性があります。

もし、女性だけが不妊治療を受けているのに子供ができないことが続くと、女性の責任が大きくなるそうです。

さらに、この場合に男性の原因が強ければ、女性がどれだけ治療を受けても子供できにくい状態が続いてしまうリスクもあるようです。

不妊治療は想像以上に辛く、長い間必要になることもあるでしょう。いち早く効果を実感するためにも、二人で病院へ行き、協力して治療を受けていきましょう!

男性が理由で子供ができない場合

では、実際にどんな理由で子供ができないのか詳しく解説していきます。

まずは、男性に理由がある場合です。不妊治療を受ける際に男性はなかなか治療を受けないことがあります。

なぜ、男性が不妊治療を受けたくないのかも、その理由に隠されていました。どんな理由があるのは、一緒に確認していきましょう。

無精子症

男性に不妊の理由がある場合でよく知られているのが、こちらの「無精子症」です。

もしくは、「乏精子症」とも呼ばれることがあります。男性が理由の不妊はほとんどが、この理由だそうです。

この症状は、名前の通り精液に精子が全くない、または少ししかない状態を指しています。

元々の数が非常に少ないため、卵子までたどり着く精子がほとんどいなくなってしまうのです。

男性にとって精子が無いといわれるのは、男としての存在を否定されているように感じてしまいます。なので、精神的なショックが非常に大きくなってしまう可能性もあります。

この症状の原因となるのは、精巣の不調であることが多いようです。

ホルモンなどの影響で精子そのものが作られないといわれています。

また、精巣で精子が作られているのに、通り道がふさがれているため上手に排出されないため無精子症になることがあそうです。

どちらの場合も、自分ではどうすることもできないため、いち早く不妊治療を受けたほうがいいかもしれません。

OAT症候群

OAT症候群は、男性の不妊症状をまとめた総称です。上記の無精子症(乏精子症)と精子無力症、奇形精子症をひとまとめにしています。では、どんな症状が現れるのか確認していきましょう。

精子無力症は、精子の運動機能が低下する症状が現れます。妊娠をするためには精子が子宮まで辿りつかなければいけません。

そのため、精子の運動機能が低いと子宮に到着する前に死んでしまうのです。精子の数があっても一つ一つの運動機能が低いと、妊娠する確率も低くなってしまうようです。

また、奇形精子症も同様です。

精子を作る段階で、正常な形態の精子が作られない症状が現れます。正常な形態ではないため、運動機能も低下してしまうのです。上記のように、子宮に到達することが非常に難しくなってしまいます。

OAT症候群は、どれも「造精機能障害」が関係しています。精巣の製造機能に何かしらの問題があるため、こうした精子そのものに影響を与えてしまうようです。

ED(勃起不全・勃起障害)

子供ができるためには性行為が必要です。ですが、この「ED(勃起不全・勃起障害)」の症状が現れると、性行為自体が難しくなってしまいます。

子作りそのものが不可能なため、子供ができないと言われています。

EDは夫婦なら気づくことが多いと思ってしまいますが、意外と知らない女性も多いようです。

実は、EDには症状によって3段階に分かれます。全く性行為ができない症状から、たまに性行為ができる症状まで、人によって異なるため、性行為が無い日が続いてもタイミングが合わないだけ、と深く考えないようです。

EDを起こしてしまう原因には、精神的なもの、血行不良などの身体的なもの、薬によるものが含まれています。

特に、子供ができないことがプレッシャーとなりEDを引き起こしてしまう男性も多いそうです。その結果、ますます妊娠しにくくなってしまう悪循環を生みだしてしまうことがあるようです。

女性が原因で子供ができない場合

次は、女性が不妊の原因となる場合を解説していきます。女性の場合は、体調不良などで婦人科を訪れる機会も多いため、不安なことは医師に尋ねてみるのもおススメです。

では、女性が原因となってしまう場合はどのようなことがあるのか、しっかり確認していきましょう。

卵管閉塞

女性が原因で子供ができない場合は、男性に比べると多くなっています。赤ちゃんは女性の体内で育つため、自然と仕組みが複雑になってしまうことがあるようです。

この「卵管閉塞(卵管狭窄)」は、名前の通り卵管という部分が詰まってしまう症状です。

卵管とは子宮にある管のことで、卵巣で作られた卵子の通り道となっています。そのため、卵管が詰まってしまうと卵子が受精できる場所まで移動ができなくなり、妊娠ができなくなってしまうようです。

また、卵管には精子の通り道にもなっています。

従って卵管が詰まってしまうと精子と卵子が出会うことが難しくなるため、妊娠がしづらくなってしまうのです。卵管自体はそこまで知られていませんが、妊娠にとっては非常に重要な器官となっています。

この症状が現れる原因は、子宮に近い骨盤の炎症などといわれています。

子宮内膜症や虫垂炎などの炎症部位が大きくなり、卵管が塞がってしまうのです。この場合、女性は違和感を覚えたり、痛みが現れたりすることはないようです。

その結果、気づいた時にはすでに塞がってしていることがあります。子宮内膜症や虫垂炎などを発症したら、卵管のほうも気にかけておきましょう。

排卵障害

男性の無精子症と同様な原因になるのが、こちらの「排卵障害」です。ホルモンバランスなどが原因となり、排卵がうまくできなかったり、卵巣で卵子が作られにくくなる可能性があるようです。

女性の体内では、月に1回ホルモンの指令により卵子が作られます。

厳密にいうと、卵子は作られるというよりもともとある「卵胞」と呼ばれる細胞が成長することで卵子となるのです。卵巣にいくつかある卵子のうち1つが成長し、卵巣から移動します。この移動のことを「排卵」と呼ぶのです。

排卵障害は、この排卵がうまくいかずに精子と出会うことが難しくなってしまいます。

また、排卵障害の原因となるものは意外と多く、人によっては起こりやすいといえるのです。一般的には関係するホルモンのバランスが崩れること起こるといわれていますが、太りすぎや痩せすぎで起こることもあるそうです。

特に、排卵は「生理」と綿密な関係にあります。

排卵がうまくいかないことがあると、生理が不規則になったり、止まってしまったりすることも。毎月の生理のタイミングをしっかり把握することで、自分が排卵障害の影響が現れているのかを確認することができるでしょう。

着床障害

卵管閉塞のようにうまく受精ができない症状が、「着床障害(着床不全)」です。ただ、卵管閉塞と決定的に異なっている点が、着床障害の場合は受精自体は出来ることが多いのです。

妊娠のメカニズムには、受精後に「着床」することが必要になります。受精卵が子宮内膜に着床することで、細胞分裂を繰り返し成長していくのです。そのため、着床はして初めて妊娠したといわれることもあります。

着床障害は、その名の通り着床がうまくいかない症状のことを指しています。

受精卵が着床しにくいことや、早期流産しやすくなるといった症状が現れるそうです。なので、体外受精を行う場合もうまくいかないことが多いため、しっかりと治療を受ける必要があります。

着床障害の症状が現れる原因は、子宮筋腫や黄体機能不全、子宮内膜癒着など、他の病気が原因となり起こるといわれています。

そのため、着床障害の治療を行う前に、こうした病気の治療を行うことが多いです。

ただ、着床障害の原因は全て解明されている訳ではありませんので、思わぬことが原因となることもあります。

まとめ

子供ができない原因は、男性にも女性にも等しく存在しているでしょう。

そのため、子作りがなかなか出来ない場合に、最もしてはいけないことは夫婦のどちらか一方だけの責任にしてしまうことです。夫もしくは妻の一方の負担が大きくなるほど、妊娠からは遠ざかってしまうといわれています。

また、不妊治療は想像以上に時間やお金が必要になります。

辛いことも多いため、夫婦が真剣に協力していくことが非常に大切でしょう。

子供は、夫婦二人が協力して初めて授かれる大切な宝物です。妊娠するためにしっかり協力できれば、今後の子育ても協力して乗り越えることができるとおもいます。