出産後に二人目を妊娠しやすいのはなぜ?

「一人目を出産すると二人目を妊娠しやすくなる」、という話を聞いたことはありませんか。「一人目をなかなか妊娠せずに悩んでいたけれど、実際に一人目を出産後は、スムーズに二人目も妊娠した」、という方は多くいらっしゃいます。

ではなぜ出産後に二人目を妊娠しやすくなるのでしょうか。

産後、妊娠しやすい時期があるの?

出産後、いつくらいまでが妊娠しやすいのか

実は、現在の医学では、明確に「出産後のいつが妊娠しやすい時期なのか」という明確なデータはありません。

お医者様によって、その見解はさまざまです。

兄弟の年齢差データからみる妊娠しやすい時期

妊娠しやすい時期を考える一つのデータとして、厚生労働省 国立社会保障・人口問題研究所による「第12回出生動向基本調査」というものがあります。

参考

第12回出生動向基本調査国立社会保障・人口問題研究所

このデータによると、第一子から第二子の間がいわゆる2学年差の兄弟は、全体の約4割となっています。

つまり、第一子が2歳になる前に二人目を妊娠している割合が多いということが読み取れます。

その後、兄弟の年齢が離れていくにつれ、二人目を出産している割合は低くなっていきます。

兄弟の年齢差データからみる授乳と妊娠の関係

授乳をしていると「プロラクチン」という母乳を作るためのホルモンが大量に母体に分泌されています。

このホルモンは排卵が妨げる働きがあるため、「第一子出産後、卒乳するまでの期間」は、妊娠しにくい時期であると考えられます。

実際に出産後に生理が順調に来ていても、授乳している場合、実際は排卵をともなっていない場合もあります。

2歳差兄弟よりも1歳差兄弟の方がデータとして割合が少ないのは、第一子の授乳期間の影響があると考えることが出来ます。

出産は最大のデトックス

婦人科系の病気を治療していた方や生理痛が重い方のなかには、出産したら症状が軽くなった、あるいは病気が治ったという方もいらっしゃるかもしれません。

実は、「出産をすることは最大のデトックス」と言われており、出産を機に妊娠しやすい身体になるということが言われています。

出産後は子宮がきれいになる

出産をする際に、胎児とともに子宮内の余分なものも排出される場合があります。

そのため、子宮内がきれいになり、受精卵が着床しやすい状態となり、妊娠しやすくなると言われています。

また、子宮内膜症は不妊の一因として知られています。子宮内膜症の方の約半分が不妊症で治療を行っているというデータもあります。

子宮内膜症が完治しないまま一人目を妊娠した場合、人によっては妊娠により生理がとまることで子宮内膜症の進行がとまり、症状が軽減する場合があります。

その結果、二人目をスムーズに妊娠した、というケースも見受けられます。

一人目の妊娠の際に不妊の要因が取り除かれた

特に不妊治療を行っていた方に多く見られるケースとして、「一人目の妊娠の際に不妊症の要因が取り除かれ、一人目を出産後も、妊娠しやすい身体を維持できている」場合があります。

例えば、卵管が詰まっていたために不妊症であった方が、卵管鏡手術などで卵管の詰まりが解消され、一人目の妊娠に成功した場合、出産後も卵管の詰まりが再発せずに引き続き妊娠しやすい状態を維持出来たためにスムーズに二人目を妊娠する場合があります。

不妊症の要因の中には、卵管の詰まりや子宮筋腫など、時間が経つと再発する可能性があるものがあります。

これらの不妊症の要因を治療により取り除いて一人目の妊娠に成功した場合、再発前という時期は、妊娠しやすい身体を維持できている大切な時期と言えるでしょう。

健康的な生活が妊娠しやすい身体を作る

出産後、小さなお子さんに合わせたお母さんの生活は、出産前に比べてとても健康的な生活になっているのではないでしょうか。

小さなお子さんに合わせた生活が、身体に与える良い影響を考えてみましょう。

健康的な生活を送るようになる

お子さんが離乳食や幼児食を食べられるようになると、お母さんもお子さんの身体に良いものを作ってあげたいと、色々な食材を使ってお料理をするようになることでしょう。

また、お子さんの食事の時間は、お子さんのお腹がすく時間はある程度決まっているので、大人だけで食べていた頃に比べて規則正しくなる傾向があります。

朝から三食規則正しく、健康的な食事をとることが習慣となると、お母さんも身体も健康的になっていきます。

健康的な生活を送ることは、ホルモンバランスを整え、妊娠しやすい身体作りに一役買ってくれます。

育児がよいエクササイズになる

出産するまで全く身体を動かしていなかったお母さんも、子どもが生まれたら否応なしに身体を動かしているのではないでしょうか。

赤ちゃんのおんぶや抱っこにはじまり、赤ちゃんが歩けるようになったら毎日のお散歩や公園遊びなど、出産前は考えられないほど運動量が増えている場合が多くあります。

身体を動かすことは、血行を良くします。特に下半身の血行が良くなることで、低体温の改善やホルモン分泌が活発になるという良い影響があります。

また、身体を動かすことで女性だけではなく、男性もホルモン分泌に良い影響があると考えられていますので、お父さんも積極的に育児に参加して身体を動かしましょう。