二人目の子供ができない!そもそも不妊症とは?

一般人の不妊に関する知識がまだまだ不足しているといわれていますので、ちなみに広辞苑「不妊症」をひいてみますと、なんと

婦人の身体に障害があるため、妊娠しない病

という説明が付されています。

広辞苑といえば、専門用語はいざしらず、一般用語を広く集めた辞典として国民全般に信頼された権威ある辞典の一つです。しかし、その広辞苑においてさえ、「婦人の身体に」と記され、男性不妊症については一言も触れていないのは、いったいどういうことでしょうか。

これも、不妊および不妊症に関する一般の認識がいまだに不足していることをものがたっています。

さて、最近の統計によると、一般の健康な夫婦は、避妊をしない限り一年以内で80%が妊娠し、二年経過すれば約90%が妊娠するというデータがあります。

このため1958年の国際産婦人科会議(不妊学会)では、子どもの出産を希望しながら、結婚して二年たっても妊娠しないとき、これを不妊症とすることに決定しました。

そして不妊の原因は、別項でも述べたとおり、男性の側、女性の側、または男女とも妊娠しにくい要因を持っている、の三つが考えられ、不妊の責任は男女ほぼ同率です。

ですから、不妊症とは病症ではなく、男女いずれかに妊娠を妨げる原因があるため、一定期間たっても子どもができない状態をあらわしているといえます。

不妊症は単に子どもができないということだけであって、そのために頭痛がするとか、おなかが痛むかというわけではありませんので、病気ではないのです。

不妊症には「不妊症」と「不育症」がある

上記では不妊症の定義として「子どもの出産を希望しながら結婚生活を二年経ても妊娠しないとき、これを不妊症とする」ということでした。

ですから、この定義に従えば、逆に「妊娠」ということは当然ながら出産を予定した妊娠であって、妊娠しさえすればそれでコト足りるというものではありません。

つまり、元気な赤ちゃんを産むための第一歩として、まず妊娠することが必要であり、二年たってもそれができない状態を不妊症と定義づけているのです。

したがって、妊娠はするけれども何度も流産や死産を続けるような場合も、子どもが得られないのですから、大きな意味では不妊症ということができましょう。

しかし、卵の受精から着床、受胎、分娩まに至る各段階暁にみて

  • 妊娠しないのが不妊症
  • 受胎しないのが不胎症
  • 元気な子どもを産めないのが不育症

という呼称もあります。

これらは受精卵が母体内でしだいに発育していく過程において、どの段階で子どもを産めない原因があるのか、それをより明確化・細分化するための専門用語だと考えたらいいでしょう。

一般にはあまり必要のない呼称ですが、流産や死産の場合に使われることがあります。

いずれにしても、産婦人科治療の一環として流産や死産を避ける治療と管理が行われていますので、過去に流産の経験があるような人は、あらかじめそのことを医師に話しておくべきです。

そして、夫の協力や医師の治療などによって、せっかく妊娠した胎児を、無事に出産するようにしなければなりません。